【基本方針】
当社は、科学的知見をもとに、課題解決のその先の快適さの実現を目指しています。自然の力が体の健康だけでなく心身にもたらす心地よさ、感性との関係を理論的に紐解き、暮らしの彩を「感じる」ことができる技術・製品・サービスを生み出していきます。そのすべてを貫いているのは、独自開発をかなえるDICのバイオ技術と、エビデンスに根ざした「確かさ」を探求する姿勢です。
当社は、DICグループのサステナビリティ方針と活動計画、およびDICカラーマテリアル製品本部のサステナビリティ活動計画の主旨に従い、テーマ区分「安全・環境・健康」、「品質」、「新しい価値の創造」、「サステナビリティ製品技術と製品の開発」、「リスクマネジメント」、「社会との共生・社会貢献」、「人材マネジメント」に則り、サステナビリティ活動計画として以下を取り組みます。
当社は、DICグループのサステナビリティ方針と活動計画、およびDICカラーマテリアル製品本部のサステナビリティ活動計画の主旨に従い、テーマ区分「安全・環境・健康」、「品質」、「新しい価値の創造」、「サステナビリティ製品技術と製品の開発」、「リスクマネジメント」、「社会との共生・社会貢献」、「人材マネジメント」に則り、サステナビリティ活動計画として以下を取り組みます。
◆ よりよい栄養へのアクセス
(使命)心と体の健康を通じて豊かな社会づくりに貢献する。
人生100年時代、Quality of Life(QOL)の充実した社会を目指し、一人ひとりの安全・安心・彩・快適な生活をサポートする。
(将来像)
人にも地球にも優しい素材、製品を生み出す。
人間にとって有益なだけではなく、地球に負荷をかけない新しい素材・技術を追い求め、新しい価値を創造しつづけるウェルビーイング事業。
(提供価値)
信頼のおける製品・サービスを通じて快適な暮らしを実現する。
◆ 目標
当社は、2022年に長期経営計画「DIC Vision 2030」を策定しました。重点事業領域の一つにヘルスケア領域を掲げ、以下の目標を設定しました。①高機能ニュートリション材料を通じて、幅広い世代の健康を実現
②ヘルスケア素材やサービスを通じて安全・安心・彩り・快適を提供し、QOLの向上を実感できる未来を実現。
◆ 責任ある広告・マーケティング
DICグループの経営理念、サステナビリティ方針と活動計画、およびDICカラーマテリアル製品本部のサステナビリティ活動計画の主旨に則り、誠実かつ責任ある広告・マーケティング活動を実施しています。広告・マーケティング活動を通じてステークホルダーの皆様との信頼関係を構築し、社会の声を適切に事業活動に反映させていきます。(広告)
ステークホルダーに対して適切なブランドイメージや製品情報を発信していくために、適切な広告宣伝を行うことに努めています。各関連法令を遵守し、誤解や誤認を招かないわかりやすい内容・表現とするべく徹底し、誹謗中傷、差別的表現、宗教や政治的信条、環境、プライバシー、個人情報や知的財産権 等に対して、十分な配慮を行っています。また、発信情報についての外部第三者機関および社内複数部署による多面的な事前チェック体制の構築、発信後における最新の法令条項等に基づく継続的なモニタリング体制の構築や社内教育等を通じて、責任ある情報の発信に取り組んでいます。
(マーケティング)
各関連法令や業界の自主基準を遵守し、他者の信用・名誉等の毀損や権利を侵害せず、誤解や誤認を招かないわかりやすい内容・表現とするべく徹底し、公正で責任あるマーケティング活動を行っております。
◆ 品質管理
DICグループは「The DIC Way」および「サステナビリティ基本方針」に基づき、「安全・環境・健康に関する方針」と「品質に関する方針」を事業活動の根幹と位置づけ、顧客および社会の要求に合った製品・サービスを提供することを追求しています。また、“食生活の大切さ”を第一に考え、価値ある食品素材の機能を探求し、人々の健康と豊かな生活づくりに貢献します。【体制】
当社は培養から最終製品まで一貫生産する中で、「お客様が安心して利用できる製品を提供する」との観点から、公的機関において定期的に安全性試験を実施し、豊富なデータを蓄積しております。また、DICグループ社員が駐在して責任をもって生産管理を担当するとともに、DICグループ内においても厳しい規格品質検査および受入品質検査を行っています。
◆ 品質管理体制
国内DICグループは製品のライフサイクルに配慮しつつ、お客様に安心してお使いいただける高品質な製品を提供し続けるために、製品企画から設計開発、原材料調達、製造、製品保管、販売に至るすべてのプロセスにおいて、食の安全と安心な品質の実現および維持改善に取り組んでいます。生産拡大に伴う設備増設や老朽化設備の更新、コスト競争力を高める製品移管や合理化等の様々な場面で、要求事項に対する適合性を維持するための変更管理と、それに伴い懸念される不適合製品の流出を未然に防止し、苦情・クレーム削減活動を強化していきます。
品質保証部/品質管理部/事業所品質保証グループは、お客様に食の安全と安心を安定的に提供する「品質の番人」として自負と責任を持って、業務に取り組んでいます。
◆ モニタリング
DICグループでは「安全・安心できる食品素材を提供する」との観点から、生産拠点でもある海外グループ会社や国内委託製造会社を含め、国際的な品質管理システム(FSSC22000、ISO22000、ISO9000、HACCP、cGMPなど)に準じた管理を行っています。 原材料の調達から製品の販売までの各プロセスにおいて、厳しい品質管理基準を設けて検査を行っており、食の安全性を確保しています。また、定期的に残留農薬・重金属類やセシウム等の放射性物質検査等の安全性検査も実施しており、「食の安全」を徹底しています。
◆ 品質委員会メンバー
品質委員会は、国内DICグループの品質マネジメント状況の報告および進捗管理を行うとともに、国内DICグループの品質方針、重要施策、重要課題の審議機関として、原則として四半期に1回開催しています。構成メンバーは、社長執行役員、副社長執行役員、部門長、統括本部長、製品本部長等の取締役会が選任した執行役員等からなり、監査の一環として監査役1名が出席しています。当委員会の審議内容および結果については、取締役会に報告しています。社長が主催する「品質委員会」に対し、副統括本部長(品質統括)が主催する全社品質会議は、国内DICの方針および重要施策をより具体的な方策に転換して伝達し、その実施状況を監督するとともに、事業所および製品本部が抱える課題に対して、最善策を講じます。
製品本部長が主催する製品本部品質会議は、お客様の満足度を追求します。お客様に対して新たな価値を提案するとともに、お客様の要望されるBusiness Continuity Management(BCM)や変更管理にも対応しています。
一方、事業所長が主催する事業所品質会議は、Quality Management System(QMS)を適切に運用し、品質の改善を推進します。不適合品に対して原因を追究し、是正および再発防止、さらには未然防止等のための取り組みについて計画を策定し、その実行管理をします。
これらの会議体に品質保証部と品質管理部は積極的に参画し、課題に対しては適切かつ迅速に対処します。
【取り組み】
食の安全・安心への取り組み方針
DICグループでは、上記の基本方針に基づき、安全で安心な製品を確実にお客様にお届けするために、厳格な品質管理基準を策定し、遵守・徹底しています。 関連法令の遵守はもとより、食品安全マネジメントシステムの国際規格に基づく品質管理体制を徹底することで、企画・開発からお客様までのバリューチェーン全体での製品品質を高めます。お客様の声に真摯に耳を傾け、いただいたご指摘を製品の改善に活かし、お客様の信頼と満足を得られる製品・サービスを提供していきます。
DICグループでは、上記の基本方針に基づき、安全で安心な製品を確実にお客様にお届けするために、厳格な品質管理基準を策定し、遵守・徹底しています。 関連法令の遵守はもとより、食品安全マネジメントシステムの国際規格に基づく品質管理体制を徹底することで、企画・開発からお客様までのバリューチェーン全体での製品品質を高めます。お客様の声に真摯に耳を傾け、いただいたご指摘を製品の改善に活かし、お客様の信頼と満足を得られる製品・サービスを提供していきます。
◆ 「食の安全・安心の確保」に向けた取り組み体制
(食の安全の確保)DICグループは、お客様に安全で高品質な商品をお届けするため、海外グループ会社や国内委託製造会社のほとんどで、国際的な品質管理システム(FSSC22000、ISO22000、ISO9000、HACCP, cGMPなど)を取得しています。
製品検査では、様々な分析機器を用いて成分分析を行うだけでなく、微生物検査や色やにおい、味といった検査も行っています。
これらの製品検査結果は、製造に関する記録と共にトレース可能な状態で管理され、お客様からのお申し出があった場合は速やかにトレースできる体制になっています。
(各国認証取得一覧)
社名 | 所在地 | 設立 | 資本金 | 生産高 | 公的認可 |
---|---|---|---|---|---|
DIC株式会社 | 日本 | 1908年 | |||
アースライズ・ニュートリショナルズ社 | 米国 カリフォルニア |
1981年 | 12百万ドル | 550トン | |
海南迪愛生微藻有限公司 | 中国 海南島 |
1996年 | 7.3百万ドル | 350トン | |
Sun Chemical Corporation |
・品質方針:
DICグループは、安全で安心な製品をお客様へお届けし、世界のお客様のより良い食生活と健康に貢献します。
・品質保証体制:
DICグループは、原材料の調達から販売に至るまでの全プロセスを対象に、安全性の確保、法令適合性、社会的公正性の観点からグローバルな品質保証体制を構築しています。また、海外グループ会社や国内委託製造会社の年間監査プログラムを策定・実施することで、高い品質の製品をご提供できるよう努めております。
・安全性の確認:
DICグループでは、お客様に安全な製品を提供するため、各種分析を行っております。また、開発段階の製品についても厳しい基準の検査を行うことによって、より確かな品質を保証しています。更に、商品の容器・包装は、安全・安心な状態で商品をお客様へお届けするのに欠かせない重要なものであり、国の容器基準に適合した容器を使用し、安全性確保に努めています。最近では、環境への負荷低減に配慮した容器を軽量化した製品開発を進めています。
・安心の確保:
DICグループでは、お客様に安心してご賞味頂けるよう、新しい容器・包装を導入する際には、保存試験を徹底して行い、品質を確認しております。また、アレルギー表示義務のある特定原材料8品目だけでなく、表示推奨20品目も含め、原料の段階から徹底的にチェックし、その表示に必要な情報について、お客様へ提供できるよう努めています。
・従業員教育:
食品関連法令や食品衛生などについて年間教育計画を作成し、実行すると共に、定期的に製品回収訓練なども実施し、従業員のスキルアップ・意識向上に努めています。
・お客様の声の反映:
DICヘルスケアお客様相談室およびWebお問合せに関しては、お客様から寄せられた声をデータベース化し、お客様のご要望に素早く、適切にお応えするシステムを構築し、現在、その機能強化に努めています。
◆ 食品安全関連の外部イニシアチブへの参加
[公益財団法人 日本健康・栄養食品協会]
当社は、日本健康・栄養食品協会に加入し、消費者が安心して健康食品を利用する為の活動や健全な健康食品業界の発展に取り組む同協会の会員として、安全・安心で高品質な健康食品を消費者に届ける為の連携をしております。https://www.jhnfa.org/list-0.html
[一般社団法人 健康食品産業協議会]
当社は、健康食品業界主要5団体の連合会である健康食品産業協議会に加盟し、健康長寿社会の実現に向けて、各方面のステークホルダーと協働し、広く健康リテラシーの向上と産業の健全な育成・振興を図るための活動を実施しています。[一般財団法人 日本食品添加物協会]
当社は、日本食品添加物協会に加入し、安全性についての情報交換、意見交換を行っています。安全に関する具体的な通達は、厚生労働省や消費者庁によるものに従い、法令を遵守し安全な製品を生産し提供しています。https://www.jafaa.or.jp/kyoukaiannai/aboutus2
安全性についても、同協会の安全性委員会を通じ、情報収集及び関係当局への協力をしています。
https://www.jafaa.or.jp/kyoukaiannai/aboutus3
[Natural Food Colours Association]
海外に於いては、天然食用色素協会に子会社のSunChemicalが加入し、信頼に足る科学的根拠に基づく消費者の選択を支援する活動に賛同しています。◆ 加工食品の適切な表示に関する取り組み
DICグループは、スピルリナの培養から最終製品まで一貫生産する中で、「お客様が安心して利用できる製品を提供する」との観点から、公的機関において定期的に安全性試験を実施し、豊富なデータを蓄積しております。また、DICグループ社員が駐在して生産管理について責任をもって担当するとともに、DICグループ内においても厳しい品質管理基準を設けて受入品質検査を行っています。海外の自社工場で生産されたスピルリナは、原料の入庫から製品の出荷までの品質管理を定めた品質保証に関する国際規格ISO-9001の認証登録を受けた当社の工場で製品化されています。また、FDA(米国食品医薬品局)の厳しい審査に合格し、GRAS(一般に安全と認められているもの)の認定を受けています。◆ 負の影響が少ない加工食品の開発・提供
「食の安全」の徹底当社はカラーマテリアル製品本部、海外生産拠点・生産委託先および物流拠点との連携を図りながら、汚染物質(農薬、重金属や放射線等)の検査において安全が確認された原料のみを使用した製品、異物混入未然防止策の実施など、万全の安全・品質対策のもと生産された製品を販売することにより「食の安全」を徹底しています。
◆ 評価と実績(DIC)
1981年 | FDA(米国食品医薬品局)はTalk Paperでスピルリナをたんぱく質、ビタミン、ミネラル源として評価。 |
---|---|
1991年 | チョルノービリ原子力発電所暴発事故で被災した子供にDIC株式会社(旧大日本インキ化学工業)のスピルリナを提供。 |
1993年 | 国連WHO(世界保健機関)の要請によりクロアチア共和国の病院に収容されている旧ユーゴスラビア難民の子供達に供与されるにあたり、WHOは『興味深い食品であり、豊かな鉄分・たんぱく質が含まれ、子供たちに提供することができる』とコメント。 |
2002年 | 中国赤十字総会と青島赤十字会を通じ、医療従業者に栄養補給・健康維持を目的にスピルリナを寄与。 |
2003年 | FDA(米国食品医薬品局)はEarthrise®社(DICのグループ会社)とCyanotech社が共同で提出した資料に基づき、FDAのGRAS List(一般に安全と認められる食品リスト)にスピルリナを収載。 |
2003年 | 米国の処方箋薬と一般薬に関する情報を載せた医師用手引書の「栄養サプリメント」版に、Earthrise®社のスピルリナ食品を収載。 |
2011年 | 「健康食品の安全性自主点検認証」を取得。 |
(貧困と飢餓などの社会的課題を解決し、健康的な生活の実現の支援)
国際機関からDICグループへ、スピルリナは鉄分・たんぱく質を含み子供達に提供できる食品であるとのコメントもあり、チョルノービリや栄養失調に苦しむクロアチア難民の子どもたちへDICスピルリナ製品を寄贈。また、ザンビアへは産業育成も含め、DICスピルリナ製品および製造技術の無償提供を実施。
今後も貧困と飢餓などの社会的課題を解決し、健康的な生活の実現の支援をします。
(社会貢献)
当社は地域社会との交流や児童教育を目的とした取り組みを行っています。
「食」に対する関心と探究心を醸成するために、小学生を対象とした食育体験教室等を実施するとともに、高齢者を対象に栄養摂取の重要性を訴求し、フレイル防止、健康寿命の延伸に貢献します。