DICヘルスケア事業

フィコシアニンとは

フィコシアニンとは

フィコシアニンとは

フィコシアニンは、食用藍藻のスピルリナに含まれる、水溶性の青色素で色素たんぱく質の一種です。
長年に渡り、天然青色素として食品着色料に利用されています。フィコシアニンは抗炎症、抗酸化作用を持つことが知られており、 健康機能に関する研究が注目されています。

スピルリナ由来の貴重な天然青色素

フィコシアニンは、食用藍藻(らんそう)のスピルリナから抽出した、水溶性の青色素で色素たんぱくの一種です。フィコシアニンはクロロフィルやカロテノイドと同様に光合成に関与し、抗酸化力を持つことが知られています。有機溶媒ではなく、水で抽出された成分であり、その点が安全性が高いと言われる理由の1つです。
自然の中では青色素が含まれる素材は少なく、鮮明な青色を呈するスピルリナ特有の成分であるフィコシアニンは貴重な天然系青色素として、幅広く活用されています。


近年注目のフィトケミカル

フィコシアニンは現在注目されている成分である、フィトケミカルの一種です。
フィトケミカルとは、野菜などの植物が自分自身を紫外線などから守るために持っている成分で、優れた有用な作用があり、私たちの体の中でも同じような働きが期待されていると言われています。
人間に欠かせない炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素に加え、第6の栄養素と言われる食物繊維。さらに「第7の栄養素」として近年注目を浴びているのがフィトケミカルです。
貴重な天然系青色素として、幅広く活用



50年以上に渡るDICのスピルリナ・フィコシアニン研究

DICは、1970年にスピルリナの研究を開始し、1977年には世界で初めて管理培養下でのスピルリナの量産化に成功しました。 スピルリナ事業のパイオニアとして、実に50年以上も研究を重ねています。



ヒト臨床試験で確認 フィコシアニンの研究報告

本研究では、乾燥肌であると自覚している20-60代の女性93名の方を対象に、2つのグループに分けて8週間試験しました。ひとつのグループは1日に410 mgのフィコシアニンを含む錠剤を、もうひとつのグループは、見た目は同じだけれど、フィコシアニンが含まれない錠剤(プラセボ)を毎日摂取してもらいました。
フィコシアニンの摂取による肌の水分量への影響を調べるために、肌の角質層を通じて 蒸散して失われる水分量(水分蒸散量)や肌のはり、つや、しっとり感のそれぞれの状態に関するアンケート調査、肌表面のレプリカによるしわの深さを評価しました。その結果、フィコシアニンを摂取したグループは、8週間後、肌の水分蒸散量が明らかに減少することがわかりました。
なお、皮膚表層に含まれる水分量の変化は見られませんでした。
※肌の水分量(水分蒸散量)は、肌のバリア機能の指標とされています。数値が低い方が、肌から水分が失われにくい状態にあります。
最近の研究ではフィコシアニンの有用性が注目
フィコシアニンの肌のハリ・つや・しわに対する臨床試験結果



フィコシアニン 天然着色料としての活用事例

フィコシアニン性状

  • 色調は鮮明な青色でわずかに青色蛍光を呈します。
  • クチナシ青色と比較して、非常に鮮やかで明るい青色です。
  • 粉末と液体の2タイプの製品があります。
フィコシアニン性状



フィコシアニン使用方法

  • 食品に対して0.01~0.1%程度の割合で添加します。
  • 添加するタイミングは加熱工程後の60℃以下が適しています。
  • 赤、黄色等の色素と適宜混合すると、紫色や黄緑色等の中間色を作ることができます。
フィコシアニン使用方法

天然着色料としての活用事例

幅広い食材に対して青色の天然着色料として活用されています。

  • 冷菓:アイスクリーム・アイスキャンディー・ジェラートなど
  • 製菓:ゼリー・ケーキ・ガム・グミ・キャンディ・チョコレートなど
  • ドリンク:清涼飲料、スムージー、アルコール、カクテルなど
  • 和菓子:練り切り、団子、餡・寒天など
  • 焼菓子:クッキー・マフィン・ドーナッツなど
  • その他:アイシング・パン・巻き寿司・麺類・わさびなど

カップケーキ
カップケーキ
アルコール
アルコール
チョコレート
チョコレート
アイシングクッキー
アイシングクッキー
スープ
スープ
フード
フード

信頼と安心のDICスピルリナ・フィコシアニン

DICグループは、アメリカと中国海南島に自社のスピルリナ培養工場を保有しており、培養から製品までが責任をもって一貫生産しています。
すべての工程において厳しいチェックを繰り返し、確かな品質のものをお届けしています。


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