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フレイルとたんぱく質

健康寿命延伸の妨げになるものとして、近年「フレイル」という言葉が注目されています。高齢者に発生しやすいフレイルは、早い段階から適切な予防に取り組むことが重要ですが、そのために必要な知識と、具体的な対策について見ていきましょう。

フレイルとたんぱく質

フレイルとは?

フレイルとは、日本老年医学会が提唱した概念で、「加齢に伴い身体の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態」のことです。つまり簡単にいうと、何もしていないのに疲れやすくなった、歩く速度が落ちた、気分もすっきりしないし、脱力感があるといった状態のことです。
フレイルが現れた状態をそのまま放置すると要介護状態になる可能性もあるため、ふだんから健康状態を把握し、健康に気を配ることが大切です。適切な取り組みを行えばフレイルの進行を防ぎ、健康な状態に戻ることも可能とされています。
現在、国が中心となり、健康寿命(援助が必要ない・要介護状態でない期間)を延伸させるためのさまざまな取り組みが行われています。

※フレイルは、要介護状態に至る前段階として位置づけられるが、身体的脆弱性のみならず精神心理的脆弱性や社会的脆弱性などの多面的な問題を抱えやすく、自立障害や死亡を含む健康障害をまねきやすいハイリスク状態を意味します(「フレイル診療ガイド2018年版」日本老年医学会/国立長寿医療研究センター、2018)。

フレイルの大きな要因「低栄養」とは?

加齢によって引き起こされるフレイルの要因のひとつに、「低栄養」があります。 低栄養とは「健康的な体を維持するために必要な栄養素が足りない状態」のこと。低栄養の原因はさまざまですが、高齢者の場合は「胃腸などの消化機能が低下する」「かむ力が衰える」「食べる量が減る」「食事内容が偏る(高たんぱく食を摂らなくなる)」などがあるといわれています。 低栄養状態が長期にわたると、免疫力も低下しやすくなり、かぜなどの病気にかかりやすくなることがあります。また、疲れやすくなるため、体をあまり動かさなくなり、筋力が低下してしまいます。
低栄養は、病気というわけではないため、薬を飲んで治るというものではありません。また、「食事のボリュームが取れているから大丈夫!」というわけでもなく、栄養素に注意しながら食事をとる必要があります。
年齢を重ねていくと、いろいろなものをバランス良く食べる習慣を維持するのが難しくなり、栄養素が不足してしまいます。年齢のせいだから仕方ないと思っていたら、低栄養が理由だったということも多々あります。

フレイル予防のポイント「たんぱく質」

手軽に取り入れられる予防としては、バランスの良い食事をしっかり摂取すること、適切な運動を行うこととなどがあげられます。 予防のなかでも、さまざまな栄養素を十分に摂ることがとても重要です。 そのための食事でのポイントは3つあります。

  • 3食しっかりとる
  • 3食のうち2食以上は、主食・主菜・副菜を組み合わせて食べる
  • いろいろな食品を食べる

フレイルの予防は、毎日の習慣と結びついていると考えましょう。そして、栄養素をまんべんなく摂取するだけでなく、とくに筋力を低下させないように、筋肉のもととなるたんぱく質(アミノ酸)を意識して摂ることが重要です。たんぱく質は、毎日必要な量を摂るのが難しい栄養素ともいわれますが、フレイル予防にはとくに良質なたんぱく質を摂る必要があります。
高齢者は、調理が面倒などの理由で粗食になってしまう傾向があったり、加齢による消化の衰えによりたんぱく質摂取量が少なくなったりして、低栄養状態になりがちですので、食事から必要な栄養素が摂れていないと感じる方などは、サプリメントやスーパーフードなどを活用するとよいでしょう。


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